お風呂の入り方のひとつとして
挙げられる半身浴は
肩までつかる全身浴と違って
バスタブの中に座った状態で
みぞおち程度まで体をお湯につけて
入浴する方法を指します。
温熱作用で体が温められると
体表面近くの血管が温められて広がり
血流がスムーズになります。
血液は体を巡りながら、
呼吸から取り込まれた酸素や
食事から得た栄養分を細胞へと運び
不要な老廃物や疲労物質
二酸化炭素を細胞から回収しています。
血流が良くなると新陳代謝が活発になるので
疲れがとれやすく
体がすっきりしたように感じられます。
温浴は、日中の立ち仕事などによる
足のむくみ改善にも効果的です。
水圧作用は水の深さに比例するので
下半身のほうがより締め付けられます。
下半身にたまった血液やリンパ液などを
上半身へと押し戻そうとするため
温熱作用による血流改善も相まって
むくみが改善されるのです。
普段、私たちの体重を支えているのは
全身に張り巡らされた筋肉です。
お湯につかると
筋肉に代わってお湯の浮力が
体重を支えてくれるため
全身浴の場合
50kgの体重の人ならば水中では5kgと
十分の一程度の重さになります。
筋肉は力を入れる必要がなくなるので
緊張がゆるみ
体は意識せずともリラックスします。
またお風呂につかると
温熱作用によって体温が一時的に上昇し
入浴後1~2時間もたつと体温が下がり
そのタイミングでベッドにもぐりこめば
良い睡眠につながります。
お風呂で副交感神経に切り替わって
リラックス状態になることも
安眠できるもうひとつの理由です。
時間がある時はお風呂につかることにより
様々な効果があります。